約 3,257,928 件
https://w.atwiki.jp/parallelparadox/pages/100.html
「この眼に写るは無明の世界。されど倖ある希望の世界」 “未来”という概念能力を発生させてしまった少女がいました。 その少女は自分では何一つ理解しないまま、平穏無事な世界から転がり落ちて硝煙と血潮が舞う戦場へとやってきてしまいました。 「この眼に写るのは枝葉の世界。未来に伸びる大樹の世界」 しかし彼女はそんな世界の中でも、諦めず、絶望せず、しっかりと前を見て歩くことができました。 自分の命が狙われる世界で。自分の身体が狙われる世界で。彼女は、いったいどうして諦めず絶望せず、歩いていくことができたのでしょうか? 『我らの眼に移るのは、困難しか無き闇の世界 頼れるものは何もなく、進むべき道すらない ただこの手には神断つ剣、そして万物視る神眼』 それには、一つの理由があるのです。 少女の隣には、常に一人の男の人の姿が在りました。 その人はとてもじゃないけれど騎士という雰囲気ではないし、少女のことを護ろうとする雰囲気も余りありません。 ただふてぶてしく世の中を睨みつけ、その手に握った刀を振るい、結果として少女を護ってしまったのだと、周りの人は言います。 『だから二人で進み行こう。光なき世界を歩き行こう 未来は常に見えぬもの、二人で探って走り行こう 漬きえぬ誓と穢れぬ誇りを胸に抱き、二人でどこまでも共に行こう』 でもそれは正しくないのです。 少女は、そのことを良く知っていました。 自分の隣に立っていてくれる男の人は、どんなに意地悪な言葉を言っても、どんなに冷たい態度を取ったとしても、でもその奥にはいつだって優しさが隠れていると言うことを。 皮肉屋でリアリストで容赦が無くて、でも暖かくて優しくて、とってもとっても強い人だと、少女だけが知っていました。 だから少女は、男の人と一つの約束をしました。 二人で一緒にいましょう、という約束を。 たとえ少女が傷ついても、たとえ男の人が傷ついても、どんなことがあったとしても一緒にいましょうという、そんな約束を。 少女と男の人は、約束を交わしました。 それは何人に断ち切ることのできない、強い強い約束(きずな)。 世界でたった二人だけの、尊い尊い、愛しい約束(ちかい)。 『我らは留まることは無い。そう――――“死がふたりを分かつまで”』 パラレル・パラドックス 外伝 “それ”は、唐突に襲い掛かってきた。 『護さん! 狙撃されます! 右に逃げて!!』 「……ちっ」 耳元から響いた声に従い、とっさに身体を右横へと投げ出す。 破砕音。 身体を動かした瞬簡に聞こえてきた音の元を見れば、数瞬前まで己がいたその場所が、深く抉られていた。 『二回目、来ます! 前に全力疾走してください!』 「了解、っと……ち、わかっちゃいたが今度はどんな奴だ、まったく」 再び聞こえてきた声に従い、視覚障害者の印が入った杖を片手に持つ護と呼ばれた男は、前方へと全力で駆け出していく。 先ほどの横転で軽くずれた、自らの生命線とも言えるサングラスの位置を左手で軽く直しながら。 果て無き無明のコンチェルト ~死が二人を分かつまで~ 「あん? 今日は外出しないほうがいい、だと?」 「は、はい……。今日はというか、今日も襲われます。それも、見えない敵に長距離から」 そこは、簡素なつくりをした二階建ての一軒家に存在する、地下室。 周りがコンクリートの壁で覆われている部屋の中央に置かれたソファーで寝そべっていた男――土方護は、自らが護ると決めた少女の言葉に身体を起こす。 身体を起こした先、向かい合うように設置されたソファーに腰掛けているのは、茶色……というよりも金色に近い髪色のそれを肩甲骨辺りまで伸ばしており、一部を両サイドで小さく結んでいる少女。 護にとってその顔の造形が線で表された凹凸でしか判別できないが、しかしそれだけでも立派に美少女だとわかる、そんな少女。 名を、遠山遥という。 三年前、護が現在属する組織に入りたての時、今目を覆っているサングラスの性能を確かめている際に出会った少女。 とある契約を経て、三年間護がずっと守護し続けてきた少女。それが、彼女である。 「長距離から、か。奴さんも馬鹿じゃないってこったな。ここ数ヶ月で、お前さんに対して近接戦闘を手段として持つ奴を向かわせるのは危険だと漸く悟ったんだろ。久しぶりに、完全長距離の刺客ってこったな」 ソファーで向かい合っている二人の後ろ側から、湯気を立てているカップを両手に持った男が現れる。 半そでのシャツから覗く左腕には幾つものタトゥーが入れられており、両耳はもちろん、顔にまで眉毛を挟むようにして二つピアスをつけている。 どこのちんぴらだという様子の男だが……名を井川という。 護の相棒であり、この三年間、共に遥を護ってきた信頼の置ける相手である。 もう一人シエラと呼ばれる女がいるが――――彼女は数週間前に差し向けられた刺客との戦いで負傷しており、今は戦線を外れている。 「だが、そうだといってネットワークの依頼をサボるわけにもいかんだろう。一応、俺たちが――むしろ俺が食いつないでいるのは、その依頼のおかげであるわけだからな。前にも言ったが、いちいち狙われるという位で仕事をしなかったら食いっぱぐれる」 第一、狙われるのなんて日常茶飯事なんだからな。 そう繋いだ護を見て、申し訳なさそうな表情になるのが一人。 そしてその一人を見てあちゃー、という顔をするのが一人。 更に言えば、それらの反応を“聞いて”口元を歪めたのが、一人。 「……前にも言ったと思うがな、遥。この仕事をしている以上、危険は承知の上だ。それに、その仕事以外の理由でお前を護っているのは俺自身の――ひいては井川やシエラ自身の意思だ。お前が狙われることにお前自身の責任は無いんだから、いちいち他人行儀なため息をもらすな」 「ぁ………………はい――うん。ありがとう、護さん」 「わかれば、いい。とりあえず、今夜は予定通りに出る。井川もそれでいいな?」 「ああ。とりあえず、狙撃されたらそん時はそん時さ。ま、いざとなったら俺が存分に『解析』してやるから、安心してくれよ」 任せたぜ、と口元を歪めていつもどおりに笑う護の様子にそのほかの二人が苦笑を漏らしながらも、頷く。 それが、このチームのあり方であり、今までこのチームが在り続けられた理由であった。 『次――右に飛んで!』 「わかった――ちっ、井川、まだか!」 そして今――――時間としては夜中の二時。護はサングラス越しに聞こえてくる遥の声に従い、姿無きスナイパーの攻撃からただひたすらに逃げていた。 既に最初の攻撃から十分ほど、かれこれ逃げ回っている。 これでは自分はともかく、能力使用による体力の消耗が激しい遥が先にダウンしてしまう。 遥の能力――“未来”の概念能力である“辿り着くべき細い糸(ジューン・ブライダル)”は、要約して説明するならば数多ある未来の中から可能性として拾い上げられる未来一つに確定する能力である。 この場合……護が狙われた狙撃を例に挙げて言えば、“護が避ける”という未来と“護が撃たれる”という未来があったとしよう。 護が避ける未来を選んだ場合“どのように避けたか”というパターンが無数に派生し、護が撃たれるという未来を選んだ場合にしろ、“どの部位をどのように撃たれたか”といういくつものパターンが無数に発生する。 数多ある未来を取捨選択する場合、選択者である遥はその選択肢が多ければ多いほど、限定すれば限定するほどに多量の集中力と体力を消耗する。 護と行動を共にするようになった初期の頃、遥はまだそのあたりの加減をつかめておらず、護が危機に陥るたびに過剰に能力を消耗して倒れることがしばしばあった。 今振り返れば随分昔のことに感じるが、ある時護はそのことについて遥を強く叱責して彼女を泣かせるという“大失態”を演じたわけだが――――それはまた別の話し。 とにかく、遥は護にとって有利な情報を得ようとすればするほど体力及び集中力の消耗が激しくなり下手をすれば倒れる危険性があるということだ。 その一件以降、遥は最小限度の未来だけを見ることにし、今のように護に指示を与えて回避させるという手段を取っている。 すこし未来の話になるが、この作業について「二人で行った最初の共同作業」だなどと“とある席”で発言したことで周りを大いに笑わせて護本人を大いにうんざりさせたという与太話もありえるかもしれないが、それもまた余談である。 ともかく。 そういう事情もあり、遥は今回のような護個人ではどうしようもない場合のみのナビゲーションとしてのサポートに徹しており、普段は井川と共に機械系等でのサポートを行っている。 「おい、井川」 『わかってる。あと少しで弾道からの解析が終わりそうなんだ。第一、高速で変化しているお前さんの“眼”の情報を解析するだけで手一杯だっての。今は遥ちゃんのサポートもないしな!』 「泣き言を言ってられる場合か? 第一なんとなくだが、奴には必殺という意志が無いように思える。暗殺者のわりに、な。これはおそらく、どこかに誘いこまれ――――」 『護さん、左前に避けて!』 「――――っと、誘い込まれてる可能性がある。そこまで遥に視させると負担が大きいからこのまま罠に乗るのも一興かもしれん」 『――――――――』 沈黙。 『お前、ほんっとうにそういうの好きだよなぁ……』 「面倒ごとは一度に片付けたほうがいいだろう。それに、有利な状況になれば奴さんも姿を見せるかもしれん。姿さえ見せれば――敵の数がいくら居ようと、俺たちの敵じゃぁない」 『俺と遥の、だ――――』 「井川!」 『井川さん!』 再度沈黙。 『ぅー、ぁー……頭がキンキンずる』 『ご、ごめんなさい、井川さん』 「自業自得だ。それより――――」 『ん、ああ。ビンゴだ。進行方向およそ五百メートル先に、二十種類程度の異なる魄冥波動が溜まってる。多分そこが奴等の狩場だろうぜ。こんな時間に大して人気の無いはずのその場所にこれだけの、ってことは確定だろう。それに……』 『護さん、今度は右!』 破裂音。 「……それに?」 『撃ち手の魄冥波動も、捕らえたぜ。今はお前さんの進路から見て右方向二千メートルの地点を並走中だ。どうやらお前の予想が当たりそうだ。相手の能力等はアルファから貰ったデータを照合して調べてみるから、少し粘っといてくれ』 「そうか。ならば――――」 二つの破裂音。 そして――――一度の、金属音。 「――――突っ込むぞ」 『――――突っ込むぞ』 スピーカーから聞こえてきた獰猛さを隠そうともし無い声に、はぁ、と井川は一つため息を付いた。 ヘッドマイクをつけてはいっ、と真面目そうな声で返している遥を横目で見ながら、どことなく赤く染まっているように見える彼女の頬を見とめて再びため息。 なんだかんだ、彼女は護の無事を喜んでいる一方で、奴が危険な目に合うのは嫌だがこうしてノっている雰囲気で危険な台詞を言うのを楽しみにしている帰来がある。 この前ふとした弾みに彼女の手荷物を見てしまい、そこに『護さん名台詞集・No.3』などとかかれた手帳を発見した時は、それこそため息以外の何者も出なかった。 「ったく……なんだかんだで、やっぱりお似合いだよ、お二人さんは」 同じ車内にいる遥に届かないような小声で呟き、カタカタと車に搭載されている機器を動かすためのボタンを操作していく。 今、井川と遥が乗っているこの車は、エレメンツ・ネットワーク―――“対犯罪者自警団情報網”と呼ばれる組織から提供された技術をつぎ込んだ改造車であり、護と井川のチームの居城のようなものだった。 移動要塞、である。 この車には様々な部位に魄啓学、化学、物理学などの最先端の技術――ネットワークに加わっている技術者からの提供――が使われており、井川と遥は車に搭載されているそれらの機器を用い、前線で戦う護のサポートを行っている。 遥の主な役割は、今の通り護が察知できないほどの遠くからの攻撃に対する未来予知によるサポート。それに加え、井川の作業などに対するサポートである。戦闘方面とは別に、チームの家事全般を担っている部分もあるが、それは置いておく。 そして井川の役割は、“護の視界”を作り上げること。 土方護。 彼は過去のとある事件でその視力を殆ど喪失しており、現在では一センチ程度先の陰影がようやく読み取れる程度の視力しかない。 そんな彼が人並み以上に動け戦える理由が、井川のサポートによる視覚の確保なのである。 無論、護自身の努力により得た人並みはずれた聴覚、嗅覚、平衡感覚などにより井川のサポートが無くてもある程度戦うことはできる。 しかし、視覚があるのとないのではやはりその差は大きい。 護が持っている視覚障害者を示す印の入った杖。その先端に、ネットワークの技術の粋を集めて創りあげた超小型の魄冥波動測定装置が備わっている。 魄啓能力者――だけではなく、“魂の力”に目覚めている者ならば誰しもが持っている、各々の魂の波動。それが魄冥波動と呼ばれるものであり、今までの研究においてその力には“波動”という言葉が示すとおり波に近い性質があることが解明されている。 音波や光といった波動の物理学の大部分がその性質には見受けられ、そしてそれを利用して人々は様々な機器を作り出した。 その代表的なものは、やはり魄啓量を計測する装置だろう。 詳しい原理を述べると冗長になってしまうので述べないが、ともかく護の杖やサングラス、服などに備えられたその装置を用い、護自身から発せられている魄冥波動の反響を車に詰まれた装置で解析することで情報を立体化し、それを護のサングラスに直接送りサングラスから網膜に直接投射することで映し出している。 無論、個人個人で異なる魄冥波動の全てを観測し解析にかけてしまうため、正確な情報を得るには途方もないでかさの機械が本来必要なのだが、表に出ていない最先端の技術があるおかげで、ある程度の――車に乗せて動かせる程度の小型化には成功している。 ただ、それは護が“通常の動き”をしている場合に限る。 兵器級の心器能力者である護が全力で動くと、それこそその動きの早さゆえに取りこぼす情報、また取り入れる情報が膨大になり既存の機器では処理しきれなくなってくるのだ。 そこで出てくるのが、井川の能力――“解析”の偽身能力、“我が小さき世界(パーフェクトワールド)”である。 護の持つ鞘から得た情報を瞬時に解析、最適化し護へと情報を送る。 コンマ一秒ほどのタイムラグすらない完璧な作業をこなす井川が居るからこそ、護はいつも無茶な戦闘ができるという側面がある。 「井川さん」 「ん? なんだい、遥ちゃん」 「その、今護さんと話していたんですけど……いざとなったら“アレ”を使います。そのときはこの車の未来も視ますので……その……」 「ああ、了解。じゃ、誰にも尾行けられずに家に戻る、ってのは……ちときついかな?」 「ぁ、いえ、そのくらいの条件なら……大丈夫、です」 「そっか。それじゃ、よろしく頼む。俺はとりあえず――――全力で、アイツの補佐をするからさ」 都心の袋小路ともいえるような、そんな場所。 ビルが立ち並ぶ都会の中で、まるで真空地帯のように出来上がった不可思議な広場。 雑多な塵が地面に散らばり、昼間――あるいはまだ宵の口この場所でたむろしていたであろう少年少女たちが置いていった様々な器具や遊具が転がっている、そんな場所。 そんなところに、凡そ三十人前後の人間が集まっていた。 その広場からの唯一の出入り口である路地から姿を見せた護を取り囲むかのようにして、おおよそ十メートルほど離れ半円になりながら様子を伺っている。 「はっ、随分手の込んだ誘導だったが……その先に居るのが殆どBランク程度の人間か。一体どういうつもりだ?」 『さてな。しかし気をつけろよ? 確かに殆どはBランクかそこらだが、中にはしっかりAランクもいる。いくらお前さんが実力者とはいえ、これだけの相手を敵に回して戦うのも久しぶりだろ? 普段は戦闘に関しては素人な連中が多いわけだし、暗殺者連中と戦う時もせいぜい三対一くらいだったしな』 「だが、泣き言を言うわけにも行くまい。それにあの時のように三位一体の攻撃を仕掛けてくる連中ならばともかく、今回の連中は見るからに集められただけの有象無象だ。こんな連中――――敵になりは、しない」 不敵にも、サングラスを片手で治しながら放たれたその言葉に、気の短い荒くれどもが反応しないわけは無く。 手に太すぎる鉄の棒を持ち、背中から大きな翼を生やした男――恐らく何かの式神との共鳴同化を行っている――が、手にしたそれを振りかぶり突進してくる。 そのスピードは通常の人間では考えられないほど早く。 彼が、少なくともBランクを超えた能力者であることを示している。 だが―――― 「……遅すぎる」 一閃。 一歩前に出ながら放たれた抜き打ちの一閃は、男の持っていた鉄棒を真ん中から真っ二つに断ち斬り、返す手で男の両足両手の筋を斬り裂いていく。 無様に悲鳴を上げて倒れる男を無視し、さらに一歩前へ。 護の左手には視覚障害者を示す杖――その中心部が細長い空洞になり、最上部がいくらか失われている――が握られており、だらりと下げられた右手には、先ほどまで握っていた杖の上部――握り手の部分が柄となった一本の刀が握られていた。 「おい、貴様ら。一体何のつもりで……いや、いったいどんな条件で釣られたかは知らんがな。だが――――」 ヒゥン、と風を斬り、刀が振られる。 刀を振る。 そう、たったそれだけの動きで。 剣先に合った地面が、軽く七メートルほど斬れた。 「その選択を後悔しろ。殺すことはしない。だが……悪夢と共に一生後悔させてやる」 戦いが、始まる。
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/688.html
妄想劇場 『禁書でD』 注意 公道での暴走行為は大変危険ですので真似しないで下さい。 交通ルールを守って楽しく運転。 登場人物の大半が無免許ですが、実際の自動車では運転に普通免許が必要となります。 そもそも山がありません、学園都市。 白井黒子 FD3S RX-7 VS上条当麻 AE86 (突っ込みとカーブで差を縮めても立ち上がりと伸びが全然違う。ちょっとでも直線が長いとドバッと差が開く……) 「追いつかれた……!?何が起こってるんですの!?気がヘンになりそうですわ……。 ――――わたくしは常盤台レッドサンズのナンバー2ですのよ」 (直線ではわたくしの方が速いんですの!!それなのに食いつかれるってことはコーナーワークで負けてるってことですの!?) (パワーの劣る無能力者にコーナーで追い込まれるなんて……能力者として最大の屈辱ですの!!) 「どうしたんですの!?今日に限ってFDがやけにノロく感じますの!!クソッタレがですの! セカンダリータービン止まってんじゃ無いですの!?」 (抜かねーと勝ったとは認めてくれねぇだろうしな、小萌先生……。しょーがねー、アレやるか) (仕掛けるのはこの先……五連続ヘアピン) 結標淡希 BNR32 VS上条当麻 AE86 に付いて行く御坂美琴と白井黒子 「くっ。 目がついていきませんわ。いよいよ本気だして切れ始めたようですわね。イン側の溝にタイヤを引っ掛け始めましたわ」 (これですの?わたくしはこの技に負けたんですの。改めてこうして拝めるとは思ってみませんでしたわ) (お姉様がしゃべらなくなった。その余裕がなくなったってことですの?今まで何度もお姉様のヨコに乗りましたけど、こんなドライブ を見るのは初めてですわ。お姉様が本気になった?) 木原数多(EG6)のガムテープデスマッチ 「おいおい、ちぃっと元気すぎやしないか幻想殺し」 「あのヤロウ……わざとぶつけやがったな。むかついた、すっげぇむかついたぞ」 「さようなら子犬ちゃん。お前のハチロクは谷底でおしゃかさ!」 「なっ!?追いつけないだと!?ぐぁああああぁぁあぁああ」(クラッシュ) 初春飾利(S14)のレインバトル 「白井さんを負かした相手、上条当麻さん。アナタにレインバトルを申し込みます!受けてもらえますか?このバトル」 「ふぎゃあああああ」(インデックス後部座席でゴロンゴロン) (こんなのがとうまの普通!?雨がひどくて『わいぱー』も『ライト』も役に立ってないよ) 「御坂さん、ハチロクを撮ろうとカメラを積ましたんでしょうけど無駄でしたね。ここからは私の……!?」(抜かれた) 「インデックスはうるさいからな、それで後部座席に放り込んだんだよきっと」 御坂妹&打ち止め(S13改シルエイティ) インパクトブルーの彼方に 「次、制限無し!全力で行くよ、ミサカ10032号ってミサカはミサカは下位個体適切なアドバイスを送ってみたりする」 「OK、天井峠で一番難易度の高いドリフトで決めてあげましょう、とミサカは自信満々に答え、上位個体の指示通りにステアを切ります」 「……なっ、ハチロクがミサカ達と同じスピードで突入しやがった、気合や根性で何とかなるほど天井峠のヘアピンは甘くないんだぞ!」 「そうこなくちゃおもしろくありませんとミサカは闘志を燃やします」 アニェーゼ=サンクティス(CE9A)アンジェレネ(CN9A)とある湖のほとりにて 「ハチロク?とあるのハチロクなんて『アウト・オブ・眼中』ですぅ」(注意 アンジェレネ) 「!?な、なんだってぇ、とうまはね!とうまのハチロクは!?」 「待てインデックス」 「やめなさいアンジェレネ。あのハチロクはドライバーの腕は悪くないんですが、正直マシンの性能不足ってやつですね。 この時代ハチロクは時代遅れって事ですよ」 ヒロインが姫神に……。 常盤台レッドサンズ、霧ヶ丘ナイトキッズ(おまけで木原)、ランエボ軍団(ローマ正教シスター組)、天草塾とか 禁書とは段々違う方向に……。最初に頭に浮かんだのはドリフト中にタバコを吸い出す小萌先生でした。 禁書でD この話はこれで終わりなんだ。続きなんて本編なんて無いんだ。
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/789.html
150 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 35 01 ID pVHuVLv8 〈1〉 今朝の朝食もいつもどおりだった。 3つのお皿に目玉焼きが3つとベーコンがそれぞれ2枚づつ、 付け合せのキャベツとトマト、薄っぺらな食パン3枚。 コーヒーと牛乳とオレンジジュース。 向かいの席の姉がトマトを皿の端へ除けていて、隣で妹がグチャグチャ目玉焼きの黄身をかき混ぜる。 繰り返す朝。 変わらない日常。 「もぅトモ、またネクタイが曲がってる」 不意にテーブルを飛び越えてくる手を咄嗟に払う。 「別にいいって言ってるだろ」 あからさまな失意の瞳。媚びる様な仕草。 見ていられなくて目を逸らす。 「ねぇ、きょうも『あされん』はないの?」 目玉焼きをやっつけた妹が袖を引っ張る。 先週末に大会が終わったばかりで、今週末まで朝練は無い。 「ないよ」 「じゃあ、きょうはいっしょにいく!!」 まだ箸を上手く使えない妹がフォークを天に突き上げる。 要するに幼稚園まで連れて行け、という事なのだろう。 「そっか、今日は紗耶を送ってくかな」 「じゃあ、私も……」 「姉さんは先に行っててよ」 付いて来ようとする姉を制すると、 「紗耶、あんまり遅いとお兄ちゃん先に出ちゃうぞ!!」 「まってぇ~」 急いで席を立ち、妹を急かして家を出る。 名残惜しそうな視線は……玄関で遮られた。 151 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 35 39 ID pVHuVLv8 〈2〉 別に、嫌いなわけじゃない。 ただ、知ってしまっただけだ。 姉が自分をどういう目で見ているか。 何気ない仕草に時折見え隠れする 粘りつくような、纏わり付くような、絡みつくような、熱い視線。 一度意識してしまうと途端にそれが息苦しくなった。 そして、何より恐ろしかった。 姉弟で好き合う事など考えられないし、それが何を意味しているかわからない年齢でもない。 諦めさせる。 そう決心してからはなるべく姉とは距離を置くようにしている。 多少冷たく接してでも距離を取って、風化するのを待つ。 それが姉に対して取っている唯一の対策。俺が姉に対してできる精一杯の努力。 「ぎゅう」 口で擬音を発しながら紗耶が手を握る。 「へへぇ……」 天真爛漫な笑顔。俺はこの笑顔に弱い。 妹の紗耶にはついつい甘くなってしまう。 歳の離れた妹なので、兄妹というよりも娘のような感覚で接している。 「ふん、ふふ~ん。ふん、ふふ~ん」 ご機嫌なのか、鼻歌を歌っている。 足元のおぼつかない、まだまだ発展途上の歩幅。 急ぎ過ぎないように、手を引いて歩いてゆく。 「紗耶ちゃん、今日はお兄ちゃんと一緒なんだ」 校門の前で園児達に挨拶をしていた先生が、こちらに声をかけてくる。 「うん」 「いいね。優しいお兄ちゃんで」 「うん」 妹の満面の笑顔。 透き通る様な無垢な返事がなんだか照れくさい。 「そういえば、聞きましたよこの前の大会!! 大活躍だったんですってね」 「ええ、まぁ……」 「目指せ、日本代表ですね!!」 息が詰まる。 どうしてそんなことを知っているのだろう。 「うふふ、紗耶ちゃんがいつも言ってますよ。『おにいちゃんは、だいひょーせんしゅになるんだ』って」 表情を読み取った紗耶の先生が笑う。 随分と間抜けな顔をしていたのだろう。褒められるのはどうにも苦手だ。 「それでは、紗耶をお願いします」 照れ隠しではないけれど、挨拶をしてこの場を離れる。 「ええ、いってらっしゃい」 「いってらっしゃ~~~い」 紗耶はこちらが見えなくなるまでずっと手を振り続けていた。 152 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 37 36 ID pVHuVLv8 〈3〉 「ハァ~イ、トモちゃん」 放課後。 教室でぼんやりとしていると、耳元で囁かれた。 「誰が『トモちゃん』だよ? 気持ち悪いからやり直せ」 「おっす、幼稚園児の妹の世話を焼くように見せかけて実は三度の飯よりロリ好きの上級変質者」 「喧嘩売ってんのか?」 「にゃはは、今なら安くしとくよ」 彼女は宙(そら)。 一ヶ月前くらいに転校してきたばかりで、ちょっとした事件をきっかけに知り合った。 まだ日は浅いはずなのだが、妙に気が合う事もあってよくこうやって馬鹿をやっている。 性格とセンスは別として、容姿は悪くないと思う。 ダサイ丸メガネに三つ編みという、一昔前の『いいんちょ』スタイル。 それでも、整った顔立ちではあるので目を引く存在ではある。 ここ一ヶ月の間だけでも多少目端の利く複数の男子からお付き合いの申し込みをされているらしい。 本人曰く、『男もオシャレもめんどくさい』とのこと。 個人的には不思議と異性を感じさせない事もあって友人をさせてもらっている。 それに、なんとなく……いや、まぁ気のせいだろう…… 「ところで……ようじょのおにゃのこに欲情するって人としてどうなのよ? ペド野郎」 ベシッ!! 頭の方は優秀ではなさそうなので一発チョップをかましておく。 「いつつ……ところでさぁ、今日暇?」 「いや、部活あるの知ってるだろ?」 「部活なんてバーゲンの前では何の意味も無いわ」 「は? バーゲン?」 「なに? バーゲンを知らないの?」 そこで心底不思議そうな顔をされても困る。 むしろ、困っているのは俺の方だ。 「いや、知ってるけど俺に何の関係が?」 「荷物持ちに決まってるじゃない」 決まってる? 決まってるってなんだ? 「日頃鍛えた筋肉はこういうときに使わないでいつ使うのよ。 アンタの筋肉が私にこき使われる喜びに打ち震え涙するのが私には見えるわ!!」 「変なもん幻視すんな。どんだけ変態なんだよ俺の筋肉は」 そもそも筋肉の涙ってなんだ? 汗の事か? 「つーわけだから、アンタ今日は部活を休みなさい」 「いや、意味わかんないし」 ってゆうか、話の展開について行けてない。 153 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 38 20 ID pVHuVLv8 「お前が誘えば筋肉要員ぐらいすぐに集められるんじゃないの?」 こちらが乗り気にならない所為か宙は口を尖らせる。 「嫌よ。他の男なんて……めんどくさい」 まぁ、言い寄られたり、勘違いされたりするのは確かにめんどくさいのだろう。 その点で言えば俺は適任だと言える。 「同級生の女の子とデパートで買い物なんて、部活に明け暮れてるよりもよっぽど青春!! って感じじゃない」 「そりゃ、まぁ、確かに……一理ある」 一理はあるが……相手がねぇ……。 それに、なんだか奢らされそうな気もする。 「よし! 決まりね!!」 こちらがひるんだ隙に、首根っこを掴まれて強引に立ち上がらせられる。 「こらっ! ちょっと待て、まだ行くとは一言も……」 「まぁまぁ、まぁまぁ」 こちらの抗議など聞く耳持たず、背中を押されて教室の外まで押し出される。 「いや、だから……」 「良いではないか、良いではないか」 ずっとこんな調子で、そのまま玄関まで押し切られてしまう。 「待てって……」 「気にしない、気にしない」 そのまま、校門をすり抜けて…… 「だぁ~~~!! 少しは話を聞けよ!!」 「大丈夫、大丈夫!! オマエは虎になるのだぁ~!!」 気が付くと、そこはもう商店街だった。 154 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 38 47 ID pVHuVLv8 〈4〉 「よくこれだけ買えるもんだな」 両手には10袋分の大量の衣類と食料品。 中には男物の下着や洋服まで入っている。 宙曰く、兄弟の背格好が俺とほぼ同じということらしい。 そういう理由があるのなら先に言ってほしいものだ。 「お前って結構お嬢様だったりする?」 「わっかる~? 隠しても隠し切れない、この滲み出てしまうセレブオーラが」 お嬢様風に髪を掻き揚げる仕草が笑えるくらい様になっていない。 頭にくっついたエビがぴょこっと跳ねただけ。 これではせいぜい近所のお転婆娘といったところか。 「なに? 文句があるなら聞くけど」 「本当のお嬢様だったらバーゲンなんて行かな……」 「ごめん。よく聞こえない」 宙の笑顔。 けれどそれは、可愛いとかいう類のものではない。 「……いえ、何でもありません」 目で威圧して同意を求めるなよ。 「ま、今回は特別に種明かしをしてあげる」 エセお嬢様は庶民的財布をごそごそとあさる。 「これ」 そう言って宙が取り出したのは一枚の宝くじ。 好きな数字を選ぶタイプのものだ。 「まさか……当たってた?」 「ううん、まだ」 まだ。 その言葉を理解するまでに、深イイ話一回分の時間を要した。 「そっか……当たるといいな」 あまりに不憫で、それしか口にできなかった。 「何、その人を哀れむような視線は……」 「いや、強く生きろよ」 「何それ、わけわかんない」 他に声をかけることも出来ずに歩き出すと、自然と宙は隣について歩いてきた。 「ふん、ふふ~ん。ふん、ふふ~ん」 最近どこかで聞いた旋律、流行っている歌なのだろう。 「……っ!!」 不意にメロディが途切れた。 隣では宙が立ち止まっている。 ここ一ヶ月の間に一度も見せた事の無い厳しい表情で睨め付けている。 その視線の先、 「姉さん」 宙とは接点の無いはずの人物が佇んでいた。 155 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 39 19 ID pVHuVLv8 「トモ……部活はどうしたの?」 底冷えするような深い声。 何処か虚ろな瞳。 ありきたりな言葉の裏に在る、あからさまな敵意。 「駄目じゃない、こんなところでサボってたりしたら……」 姉さんがこちらに向かって歩みを進める。 ギクシャクした機械のような動き。 まるで姉さん自身が追い詰められているように、その風貌からは余裕が感じられない。 「いっしょに……帰ろ」 凍てついた空気を孕んだ真っ白な指先が迫ってくる。 下手に扱えば壊れてしまいそうな、危さを秘め隠した表情。 伸ばされた手を―――強く払った。 「俺が何処で、誰と、何をしていようと関係ないだろ!!」 「ひぅっ!」 妙なうめき声をあげて指を引っ込めると、姉さんはズルズルと後退る。 「なんで……なんで……なんで……なんで、なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんで……!!」 絞りだすような声。 悲鳴のような反響がこの場を埋め尽くしている。 「その女の所為だ」 冷たい殺気。 たった一言から生まれたそれが、足場を凍らせる。 「―――その子はトモの何?」 友達だと言って通じるだろうか? 否。 一瞬、宙の表情を窺う。 刹那のやり取り、宙は力強く頷いていた。 「俺の……彼女だよ……」 その一言で、姉さんの表情が剥がれ落ちた。 「いやぁぁぁああああああああああああああああああああああああああ!!」 鼓膜を引き裂くような悲鳴。 まるで鎖の軋む様な慟哭。 絶望の咆哮。 「今日はデートだったんだ」 「いやいやいやいやいやぁあああ!! いやだぁぁぁああああああああああああああああ!!」 金切り声を撒き散らし髪をガリガリと掻き毟りながら、膝を付く。 「二人でショッピングして……」 「ヤメテぇぇぇ!!、きぎぃたぐなぃぃぃい!!」 噴出す涙や涎、鼻水を拭いもせずに耳を塞いだまま髪を振り乱す。 「これから―――彼女の家に行くんだ」 ブツリ。 と、糸が切れたように姉さんは崩れ落ちる。 力なく佇む姿。 まるで憑き物でも落ちたかのようだ。 156 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 39 51 ID pVHuVLv8 なんだ、これ。 野次馬達が騒がしい。 冷やかし、影口、噂。 俺たちはその輪の中心に居る。 ここまでなるとは思ってなかった。 いい機会だと思って、弟に彼女ができたって嘘を伝えただけだ。 冷たく接して、引き離して、それにも少し疲れて。 だからさっさと決着をつけて、楽になりたかった。 それで―――こんな姉の姿を見る事になるなんて想像できなかった。 「キモチワルイ……」 どこかから声がした。 辺りを取り囲む大多数の意見、これが普通の反応だろう。 姉さんの反応は異常だ。 「狂ってる」 宙は蔑むように姉さんを見下ろしている。 どこか宙が姉さんに向ける感情は周りのそれとは異質なものに感じる。 憎悪。 そう表現するに値する瞳の奥に宿る、緋色の篝火。 「……トモ」 呻き声が聞こえる。 それは注意して聞かなければ、周囲の雑音に掻き消されてしまいそうなほどの小さな音。 「タスケテよぉ……トモぉ……」 相変らずの頼りない声。 それなのにこの耳には届く、哀れな嗚咽。 一瞬だけ、幼い頃の姉さんの姿が重なる。 泣き虫だけどいつも優しくて、何処か頼りない、姉の姿。 誘われるように一歩踏み出し…… ここで手を差し出してどうするつもりだ。 生まれた亀裂を塞ごうとでも思っているのだろうか? わからない。 わかっているのは自分の手では姉を幸せにする事ができないという事。 それなのに俺は手を伸ばそうとした。 押さえられそうに無い衝動に突き動かされて……。 愚かな行為だとわかっていても、救いたいと願ってしまう。 救えないのに、救いたい。と、 157 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 40 40 ID pVHuVLv8 でも、それは俺の役目ではないはずなんだ。 矛盾する心。 助けを求めるように、宙を窺う。 その瞳は―――俺を見ていた。 感情を映さない瞳。 怒りも軽蔑も落胆もなく。 ただ、現実として俺の答えを見守っている。 「ごめん」 そしてこれが、俺の答え。 俺には姉弟を捨てる覚悟はない。世間を敵に回す勇気も無い。 なにより、愛情のカタチが違う。 故に―――どんな道筋を通っても、結局ここが終着点になる。 だから、今ケリをつけた。 中途半端な慰めも残さないように、姉さんの恋心を殺した。 罪悪感は多少ある。 けれど、心に刺さっていた棘が抜けたような安堵を覚えている自分がいる。 「そっか……そうだよね……いつから……」 何処に向かっているかさえわからないぶつ切れの言葉。 伏せたままの横顔からは表情は読み取れない。 「うん……そうだね……そうすれば…………よかったんだね……わたし……」 泣き腫らした様なか細い声なのに、どこか微笑んでいるようにも聞こえる。 俺は声をかけられない。 瞳に灯る冷たい凶気、言葉に宿る仄暗い情念。 初めて、人間を恐いと感じた。 「待っててね……トモ」 そう残すとおぼつかない足取りで、そのままフラフラと立ち去ってゆく。 その後ろ姿からは足音すら聞こえない。 まるで影のように街並みに溶けていった。 「家まで送ってくれるんでしょ?」 「は?」 立ち竦んだままの動けない俺の横腹に宙が肘を入れる。 「さっき、言ってたじゃない」 さっき…… ああ、確かに言った。 「早く行こ、あんまり長居したくない」 苦虫を噛み潰したような顔で、歩き始める宙。 固まりつつあった膝を無理やり動かして追いかける。 「これが、始まりね」 追いつく寸前に耳を掠めた言葉。 その意味を俺は少しも理解できなかった。 158 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 41 09 ID pVHuVLv8 〈5〉 商店街からは少々離れた小高い丘の上。 宙の家は四階建てのマンションだった。 白を基調としたオシャレな外装、来客用のテラスには手の入った植物達、 駐車場に並ぶ高級外車、ロビーにはオートロックと正装した管理人。 ベランダの広さから一世帯当たりの部屋の作りが広く取られている事がわかる。 要するに高級マンション。 考えを改めなければならない。 宙さんはやっぱりお嬢様だ。 「ここでいいのか?」 「オッケー。良い筋トレになったでしょ?」 最上階の角部屋。 玄関で荷物を降ろすと踵を返す。 「それじゃあ、俺は帰るわ」 「ちょっと待った」 後ろからシャツの襟首を引っ張られて首が絞まる。 「お茶くらい出すから上がっていって」 返事も聞かずに……いや、正確には返事ができない状態のまま部屋に引っ張りこまれた。 無意識の内に靴を脱いでいた自分にはあっぱれをあげておこう。 「……何?」 圧迫から逃れた後、宙を睨んでやる。 「お前さぁ、ほんっっっとに人の話聞かないよな」 「うん、よく言われる」 皮肉を笑顔で返すと、宙はリビングへと俺を通す。 予想通りの広いリビングには必要最低限の家具。 宙に促されてソファに腰をかけると、具合の良い反発が返ってくる。 「くつろいでていいよ。こっちはお茶用意するから」 静かな家の様子からするとまだご両親や兄弟は帰ってきていないみたいだ。 同級生の女子の家。 しかも二人きり。 普段あらば多少の動悸の激しくなるような状況も、まだ先程の件の切り替えができていないのか実感が湧かない。 飾り気の無い部屋の様子も影響しているのだろう。 部屋に住み着く独特の空気、生活感の希薄さ。 そこで―――ふと、目に飛び込んできた違和感。 棚の上にポツンとたたずむ四角いガラスの板。 蛍光灯で白く反射するそれが妙に気になって席を立つ。 近付こうと歩を進めようとすると、慌てて戻ってきた宙に追い越されて道を阻まれる。 「これはダメ」 宙の後ろ手からパタンと音がする。 四角い板はどうやら写真立てだったらしく、宙はそれを見られないように伏せたらしい。 159 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 41 45 ID pVHuVLv8 「いいから座って」 宙は急須と湯飲みを机に並べる。 茶請けは商店街のお店で売っている蒸し饅頭。 こういうところの趣味は合う。 お互いに黙って、お茶を啜ると似たようなタイミングで一息つく。 「何も聞かないんだな、姉貴のこと」 茶請けに手を伸ばしながら、本題に切り込んだ。 「聞かなくたってわかるわよ」 あまり話題にも出したくないのか、そっぽを向いたまま宙も饅頭にかぶりついた。 「悪いな、なんか巻き込んじまったみたいで。そっちに被害が行かないようにこっちで手を打っておくから」 「別にいいわよ。貸しにしとくから」 二ヒヒ、と小悪魔みたいな笑顔。 「お手柔らかに頼むな」 手元にあった饅頭を一つ献上すると、宙は満足気な笑みを受かべる。 この笑顔には勝てないな、となんとなく思ってしまう。 「じゃあ、貸しついでにあともう一つ頼みたい事があるんだけど……」 「了解。でかい貸しだからコツコツ返すことにしましょう」 お互いに空になった湯飲みに茶を継ぎ足す。 お湯の量が足りなかったのか、湯飲みは半分程度しか満たされなかった。 「男手があるうちに『荷物』を運び込んでおきたいの」 「何処にあるんだ? その荷物って」 ずずっとお茶を飲み干して、宙は一言、 「実家」 『そんなに遠くないから』とだけ告げると簡単に片付けをして宙はマンションを出る。 追いかけるように扉を抜けて、先を歩く宙に並んだ。 160 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 42 14 ID pVHuVLv8 「そんなに遠くないのなら、実家から学校に通えばよかったんじゃねーの?」 「いろいろと事情があるの」 そう答える宙の表情は硬い。 他人のことを言えた状態でも無いが、宙の家にだって事情があるのだろう。 あまり深く詮索するのは躊躇われた。 影のある表情で『何も聞いてくれるな』と、宙の横顔が語っていたから。 「別に、勘違いとかしてないから」 沈黙の中、突然そんな言葉が宙の口から飛び出す。 主語が無いうえに話の脈絡が繋がっていない。 「何が?」 「は!? いや……そのぅ……」 なんとなく言いにくそうな顔をしているが、言ってもらわないことには始まらない。 「え~と……アレよ!! アレ!!」 恥ずかしいんだか怒ってるんだかよくわからない妙な視線を投げかけてくる。 「いや、わかんねぇし」 先に焦れたのは宙だった。 「あぁ~もう!! 彼女のくだりよ!! 彼女の!!」 逆ギレですか? というか、 「今更、話し合うほどの事でもないだろうに」 「え?」 「俺だってちゃんと心得てる」 「ちょ、ちょっと…待ってよ」 「そっちだって、同じこと考えてるんだろ」 「そんな……いきなり……」 「しばらく付き合ってるフリはしてもらう事になるかもしれないけど、あまり迷惑のかからないようにする」 「………………当たり前でしょ」 宙は口を尖らせ、歩みのペースを上げる。 追いつこうとこちらもペースを上げると宙もギアを一段上げて引き離しにかかる。 なんで不機嫌になってるんだ? 理由はわからないが、姫は御立腹らしい。 近くもなく、かといって遠いわけでもない微妙な距離感。 お互いに手探りのような緊張感。 近頃、急に長くなった陽が二人の距離を影で表していた。 「あ、そうそう……」 少し前を歩いていた宙が引き返してきて、背後に回る。 ゲシッ!! 無防備な尻にムエタイキックが突き刺さった。 「なんでケツを蹴るんだよ」 「自業自得」 「意味わかんねぇよ」 161 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 42 48 ID pVHuVLv8 〈6〉 角を数回曲がると見知った道に出る。 それもそのはず、ここは俺が学校に通う時の通学路そのものだ。 それを俺たちは逆行している。 見慣れた景色、見慣れた町並み。 昔、このあたりに居たのなら何処かで会っていたのかもしれない。 「ここ」 「ここ、って……これは……」 ありえない。 なんたってここは…… 「たしかこれだったかな?」 宙は幾つかの鍵が連なったキーホルダーから一つの鍵を選ぶと、鍵穴に差込む。 ガチャリ。 やや重いシリンダーの噛み合う音がして、開くはずの無い扉が開く。 「おい、ちょっと待てって!!」 静止を無視して宙は玄関へと足を踏み入れる。 それとほぼ同時にトテトテと軽い足音がこちらへと向かってきた。 「おかえりぃー……っておねえちゃん、だれ?」 迎えに来た少女と鉢合わせると宙は息を呑む。 紗耶と宙。 見詰め合う二人、やがて宙はそっと紗耶を抱きしめ母親のように優しく両腕で包む。 眼を丸くして驚く紗耶、その耳元で宙はそっと呟く。 「おねえちゃんは……あなたの味方だよ」 その一言で、くたりと力の抜けてしまった紗耶を宙は受け止める。 「お前、紗耶に何を……!!」 「大丈夫、眠ってるだけだから」 宙は紗耶を抱え上げると、俺の両腕に紗耶を返す。 紗耶は腕の中で穏やかな寝息を立てていた。 「説明しろよ」 「何を?」 「何で俺の家の鍵を持ってるのか? 紗那にいったい何をしたのか? ここにある荷物って何なのか? 全部説明しろ」 場合によってはただじゃおかない。 そういう威嚇を込めた言葉をぶつける。 宙は一瞬だけ物憂げな表情を浮かべると、すぐに元の表情を取り繕う。 「そういえば、私あんまり自分の事を話したこと無かったね」 そう語り始めると、宙は勝手に俺の『実家』に上がりこむ。 162 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/30(火) 00 43 28 ID pVHuVLv8 ―――何かが腑に落ちない。 宙がこの家に足を踏み入れてから付きまとう、喉の奥につかえる違和感。 その手がかりさえ掴めない焦燥感。 そのくせ、致命的な何かを見落としていると胸の奥が騒ぎ立てている。 「私は三人兄弟の末っ子で、上の姉弟とは結構年が離れてたの。 私ってば小さい頃は人懐っこかったみたいで、兄からは結構可愛がってもらってたんだ。 姉には……あまり好かれてなかったみたいだけど」 宙は振り返らずに廊下を進み始める。 自然な足取り。 時折見せる仕草。 宙の明かした情報の断片がおぼろげだった違和感の正体を手繰り寄せ始める。 「私の両親は仕事が忙しい人でね、面倒は兄がよく見てくれてたの。 その所為かな、私は結構ブラコンに育っちゃって色々とお兄ちゃんに迷惑かけてたみたい。 赤ちゃんの頃なんかはお母さんのおっぱいと間違えてお兄ちゃんのおっぱいに噛み付いた事もあるんだって」 くすくすと笑いながらリビングに足を踏み入れた宙は、 壁紙にうっすらと残った落書きに指を滑らせて柔らかな表情を浮かべる。 「お兄ちゃんの背中をずっと追いかけてたなぁ。 年が離れてる所為もあって、私は追いかけるので精一杯だったけど―――お兄ちゃんは必ず待ってくれていた。 見守ってくれて、時には手を引いてくれた。本当に私を大事にしてくれた、優しい兄だった」 昔を懐かしむ声。 けれどそれは、もういない人を懐かしむかのような哀しい響き。 「そんな私の自慢のお兄ちゃんはね高校時代はサッカー部のエースで、トロフィーや賞状をいくつも持ってたの。 この地区では有名な選手だったらしいよ。そして……将来の夢は……」 「日本代表」 自然と言葉が漏れた。 知る人の少ない俺の夢。 誰もが持っているはずなのに、口にしてしまえば笑われてしまうような夢。 宙の知らないはずの夢。 そして、止まない胸騒ぎの正体。 宙は一瞬だけ驚いた表情の後、優しく微笑んだ。 「紗那は逆さにするとNASA。NASAといえば宇宙……だからソラ。安直でしょ?」 深い憂いを秘め隠した微笑み。 その瞳にはうっすらと涙が滲んでいる。 夕日の差し込む窓際。 柔らかなオレンジ色の中で宙はメガネを外し、髪を束ねていた輪ゴムを解く。 「やっと、気付いてくれたね……お兄ちゃん」 そうやって宙は説明の半分を終わらせた。
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/636.html
扉をくぐると本当に暗やみで、誰もいないのではとの不安を持った。 だから、震える口で光を喚ぼうとした。 そっと、唇にやわらかい指が触れた。 息が止まる。 あの娘の口が紡ぐのは、俺とはうってかわって穏やかな音。 その余裕にわずかな嫉妬を抱くも、ほのかな光が灯るとともに吹き飛んだ。 あまりにも薄手のヴェールから垣間見えるのは、驚くほど滑らかな毛並み。 その橙色が、抱き締めた暖かさを否が応でも想像させる。 ほのかな光は影を一層際立て、陰影に体の流れを強調させながらも肝心要は楚々と隠している。 俺はもう理性が限界で、飛び掛かるぞ、という意味を込めて眼差しを投げた。 色欲一辺倒だった俺がその時はじめてあの娘の顔を見た。 目を伏せていた。ヒゲをひそやかに震わせていた。 首から下とは裏腹な、初々しさ。 つんっと立てた耳が何かを期待する見えて、俺は穏やかな気持ちになれた。 理性が勝利したのではなく、また別の感情が主導権を手に入れたのだ。 つたない褒め言葉に予想外に喜色をあらわにしてくれて、嬉しさがこみあげた。 と、同時にさっきまでの俺は本当に馬鹿だったと胸の内に苦笑する。 無毛の手のひらが、あの娘の被毛に触れる。 流れるように心地よく、逆立て撫でるとあの娘が声を漏らした。 ぎゅっと抱き締めた。勢いのまま寝床に傾れ込んだ。 手が体毛に沈み込み、指の肌と横腹の肌が触れ合う。 しなやかな感触。にじむ熱。 脈々とドキドキしてるのは、どちらだろうか。 たぶん、二人とも同じ気持ちだ。 あの娘の舌が喉元の毛を梳く。心地よさに喉を鳴らす。 あの娘もそれに満足するように喉を鳴らした。 戯れ合うように愛撫する。互いの吐息をわずかに荒げながら。 楽しげなようすに釣られて、光と闇の精が揺らめきはじめた。 ときおりの偶然が生み出す妖艶さに、ささやかな忘我。 軽く爪を立てた。甘い声があがった。 あの娘の瞳が悪戯に輝いた。のしかかられ、首元を強く噛まれる。 俺の喉から飛び出たのは、自分のものとは思えないほどの繊細な。 くすぐりながら、互いに爪立て牙立て傷つけ合う。 俺もあの娘も、痛みの中の甘やかさを必死に探っていた。 あの娘が爪を振るうたびに悦びをみせて、もっと傷をと言外にせびる。 そう、愛とは試練だ。 そして、愛とは一方的なものではいけない、と思う。 あの娘が、いいよ、と言った。 俺も、限界だった。 あの娘の視線が下がる。向かう先には、トゲ付の凶悪な。 あの娘の瞳に涙がにじむ。 我ながら顔を背けたくなるけれど、覚悟を決めなくてはいけない。 視線を絡ませ、決心を互いに確認する。確信する。 そして、突き入れた。収縮した。放出した。悲鳴が裂いた。 達成感と疲労感と罪悪感と快感がないまぜになったものに、俺はひたされた。 あとは、二人寝床に倒れて沈むように気を失った。 敷き布に、血がにじんでいた。 Q R18ですか? A アニマルプラネットもナショナルジオグラフィックもR18ではありません。つまりそういうことです。 Q トゲちんこ? A はい、トゲちんこです。猫は痛みで強制排卵して受精します。 交尾に時間をかけていられない野生空間において、ぬるい快感よりも手っとり早く鮮烈な痛覚が重宝されました。 じゃあ、文化を手に入れた猫人さんはトゲいらないんじゃね? と、言われたらそのとおりです。他の多くのssもトゲちんこ設定ではないでしょう。 しかし「猫人さん先天的ドM説」を捨てがたく、トゲちんこ設定を採用しました。 情熱的でとても艶かしく猫人を表現していました。トゲはやはり痛いのでしょうか -- (名無しさん) 2014-07-27 17 13 33 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/6083.html
スタスタスタスタ 澪(何だよっ 何だよっ)グスッ スタ スタ スタ ピタ 澪(なんで親友の幸せを祝ってやれないんだろうな) 澪(別に律が何をしようと律の勝手だろ 私なんかに言う必要なんかない) 澪(頭では分かっているのになんで駄目なんだろう) 澪(立ち直ったつもりだったのに、また後戻りしてる) スタ スタ スタスタ 澪(私が律に頼りっきりだったから律は今まで不自由だったんだ) ピピッ 澪(私は律の幸せを祝ってあげられてないんじゃない───時間を、自由を、幸せを奪ってる) スタッスタッスタッ タン 澪(何なのかわからないのは律じゃない、私だよ) 『まもなく、1番線に、上り電車が参ります 危ないですから、黄色い線の内側にお下がりください』 … カランコロン 店員「いらっしゃいませ」 律「うーむ、お あの端の席座ろーぜ」 男「はい!」 スタスタ キキッ ストン 店員「ご注文はお決まりでしょうか?」 律「私はレモンティー」 男「僕もレモンティーで」 店員「かしこまりました」 スタスタスタ 男「いやぁ、なかなか面白い映画でしたね!」グッ 律「だなー □△のシーンなんか興奮しちゃったぜ」ハハ 男「そこもよかったですね でも僕はやっぱり最後のあのシーンかな!!」 律「まさかあそこで来るとは思わなかったよな」 男「ですねー」 店員「お待たせいたしました レモンティーです」 ゴトン ゴトン 店員「ではごゆっくり」 律「のど渇いてたからうめーな」チュー 男「映画館だとポップコーンもあるので早々に飲み終わっちゃいますしね」チュー ゴクゴク カラン 律「その、さ 今日はありがとな 楽しかったよ」 男「と、とんでもない!誘ったのはこっちですし礼を言いたいのは僕の方ですよ」 男「律さん、今日は忙しい中、わざわざ私に付き合ってくれてありがとうございました」 律「わざわざだなんて…」 男「…」ニコッ 律「わかってたのか?」 男「…はい」コクッ 男「薄々感じてはいたんですよ どうも律さん、僕といる時ちょっと元気ないなーと」 男「あの放課後の日、思い切って誘ってみましたがどうにも僕じゃ律さんを楽しませる事はできなかったようだって」 律「わり、私そんなに態度に出てたかなー… 男は一生懸命私の為に行動してくれてたのによ」 男「そんな事無いですよ でもやっぱり、好きな人の事ぐらいわかってやれなくちゃ『男』とは言えないじゃないですか!」 律「ハハハ、お前いいヤツ過ぎるよ」 男「お褒めに預かり光栄です」フフッ 律「参ったわ」フウッ 律「そうさ 今日一緒に映画観に来たのはさ、ある事を言う為だったんだわ」 男「はい」ゴクリ 律「男はすごくいいヤツだしさ、真面目だし、真摯だし、まさに理想の男性って感じだ」 律「例えるなら白馬の王子様かな」 男「僕はそんなに大した人間じゃないですよ」 律「いーや!まさに完璧な男性だ!」ビシッ 律「でもさ、なんていうか大人なんだと思う」 律「私はまだまだガキんちょ、子供だからさ」 律「不相応なんだ、むしろ私の方が」 男「そんな事はないですよ 元気で素敵な女性ですよ」 律「へへへー 照れるぜぃ」ヘヘッ 男「だからこそ、律さんには元気でいてほしい」 律「相性の問題なんだと思う きっと私がもっと大人だったらさ、1発でホレてたと思うんだ」 男「ありがとう、その言葉で僕には十分過ぎる位です」ニコ 律「本当に、ごめんな」 男「いえいえ」 男「それじゃ、出ましょうか」 律「おう」 男「会計お願いしまーす」 カランコrン 店員「ありがとうございましたー」 スタスタ 男「今日は1日ありがとうございました」 律「私こそありがとな 有意義に過ごせたよ、ホントだぞー?」 男「ええ」フフッ 律「ん?どうした?」 男「いや、やっぱり元気な律さんは素敵だなと再認識しましたよ!」 律「はっ、反応に困るだろっ!」ビシッ 男「痛っ!」 プシュー キイイイイン ガタンゴトン ガタンゴトン 律「ふー わが町に戻ってきたー!」ノビノビ 男「今日、ここで僕はツッコミ損ねちゃったんですよね」 律「ああ、そうだったな」 律「男たるもの、些細な事でもしっかりと掬い取らないとダメだぞー?」 男「勉強になります!」 ピッポ ピピポッ♪ ピッポ ピピポッ♪ 男「…ふぅ!」 男「結局僕は振られちゃったわけですが、これからも友人として付き合ってくれますか?」スッ 律「ああ、勿論だ!」ガシッ 男「それでは 次会うときまでにツッコミの腕を上げておきます!」 律「おう!楽しみに待ってるぜ!」 律男「それじゃ!」 スタスタ 律(惜しい事したかなあ あんないい男いないよな) 律(でも、今はまだ馬鹿やってたいから) 律(澪と、唯とムギと梓と、まだ私はやって行きたいから) 律(いよっし、心入れ替えてあと1年間の高校生活、がんばるぞー!) 律(と、その前に 澪には謝っとかないとな) 律(まさか… 映画館のあの人は違う…よな) ピッピッ プルルルルル プルルルルル ガチャ 律「あ、澪?私だけど」 『おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません。』 律「あれっ やっぱどっかに出かけてんのかな」 律(仕方ない、夜にもう一度電話かけるか) … アオーン!オン!オン!オン! 澪(はあ… 結局途中で帰ってきちゃったな)ゴロゴロ 澪(チケット 無駄にしちゃったな) 澪(ママには映画見る前に具合悪くなっちゃって友達には悪いけど帰ってきちゃったと説明したけど) スッスッスッスッスッスッ トントン 澪ママ「夕飯食べられそう?」 澪「ごめん… 食欲無い」ボソッ 澪ママ「そう… 明日も日曜で休みだしぐっすり休んで治してね」 澪「うん」 スッスッスッスッスッスッ 澪(今ご飯なんてのど通り過ぎないよ…) 澪(家に戻って、1人になって考えてみたけど) 澪(考えれば考えるほど頭の中がグチャグチャになってくる) 澪(律は親友なのに、私は…) 澪(律は私のためにたくさんの事をしてきてくれたのに私は邪魔ばかり) 澪(ムギにあれだけ心配かけて励まされたのに… まだ逆戻り) 澪(唯や梓や和だって私が気がついてないだけできっと) 澪(押し潰されそうだよぅ 誰か…たす…けて…」スウ …… ガッチャン 律「ふぃー食った食った」 律「んじゃかけなおすか」パシッ ピッピッ プルルルルル プルルルルル ガチャッ 『おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません。』 律「あれー?もしかして澪のヤツ、電源切りっぱか?」 ピッ 律「ふー」ドサッ 律(今日は疲れたし、さっさと風呂入って寝ちゃうか) 律(澪には、明日家に電話してみっか) テッテッテッテッテッテッテ カッチャン 律「は~ いい湯だった」 律「よいしょっと」ボスッ 律(今日は色々あったなー 彼とデートへ行って…、食事して、映画観て、喫茶店でティー飲んで、それでー振ったと) 律(我ながら調子にノリ過ぎだよなー)ゴロ 律(あーもう私の前にゃ、いい男現れないんじゃねーか?) 律(一生の男運使い切った気がする それくらい真っ直ぐで、誠実で、いいヤツだったな) ゴロゴロ ドスン! 律「いって!」ムクッ 律(ああ、未練タラタラしい!私らしくないぞ!)ボスッ 律(私は今を選んだんだ!それだけだ!じゃあおやすみっ!!) … チュンチュンッ 澪「ん…」モゾッ 澪(もう朝か 体がダルい)ゴロ トットットットットットット コンコン 澪ママ「起きてる?」 澪「うん」 澪ママ「朝食食べられそう?」 澪「ちょっといいかな…」 澪ママ「そう… お腹空いたら言ってね おかゆ作ってあげるから」 澪「うん、ありがとうママ」 澪ママ「それじゃあゆっくり休んでなさい」 … 律「クー!ガー!」zzz ダッダッダッダッダッダッダ バンッ 律ママ「いい加減っ 起きなさいっ!」ポカッ 律「あいてっ!!」ガバッ 律「んだよー、疲れてるんだって」ヒリヒリ 律ママ「もうお昼過ぎよ?さっさと起きてご飯食べちゃいな!」 バタンッ 律(もう昼かよ 昨日の事がまるで嘘みたいだな) 律「(私ホントにあんないい人振ったのか…)ハハ、何様だっつーの!」ビシッ テッテッテッテッテッテッテ カッチャン 律「あー食ったー!」フイー 律(朝食抜いてたからついつい食べすぎちゃったぜ) 律「さて、と 澪んちに電話かけるとすっかなー」 パシッ ピッピッ プルルルルル プルルルルル ガチャッ 澪ママ「はい、秋山です」 律「あ、おばさん?田井中ですけどー」 澪ママ「あら律ちゃん、こんにちは」 律「今澪いますかー?」 澪ママ「あらごめんね、今具合悪いって寝込んじゃってるの」 律「そうなんですか…」 澪ママ「またぶり返しちゃったみたいで」 澪ママ「話あるなら一応呼んでみる?起きてるかもしれないし」 律「あ、いえ 無理させちゃ悪いんで」 澪ママ「そう じゃあ何か伝えておく事はあるかしら?」 律「では『お大事に、あと昨日は一緒に行けなくてごめん』と伝えておいてもらっていいですか?」 澪ママ「わかったわ~」 律「それじゃお願いします」 澪ママ「は~い」 ガチャッ 律「澪また具合悪いのかー 大丈夫かな」パタン 律(家に見舞いに… って寝込むくらい具合悪いみたいだし) 律(うるさい私が行っても迷惑かけるだけだよなー)ハア 律(仕方ねえ、澪に手伝って貰う訳にもいかないし宿題やっちゃうか) 律(あー、明日からまた学校か 休みもっと長けりゃいいのになー) 律(でも学校行けばみんなに会えるし、部活だってできるしな!) 律「いよっしゃー!宿題がんばるぜー!」ガッツポーズ 聡「姉ちゃんちょっとうるさい」 … 澪(はあー もうお昼時か) 澪(お腹減ったしママにおかゆ作ってもらおう) ヨタヨタ カッチャン ヨタヨタ 澪ママ「!」ハッ 澪「お腹減ったからおかゆ作ってくれる?」 澪ママ「あら、電話なり呼ぶなりしてくれれば私から行ったのに」 澪ママ「体にキテるのに動いちゃだめよ?」 澪「大丈夫…(だって体と言うよりか心の問題だから…)」キイッ ストン 澪ママ「ちょっと待っててね~」コトコト 澪「ごちそうさま」フウッ 澪ママ「はい」ニコニコ 澪「ありがとう それじゃまた部屋に戻ってるね」スクッ 澪ママ「ええ 1人で歩ける?」 澪「はは、子供じゃないんだからそれくらい大丈夫だよ」 ヨタヨタ 澪(外見はもう子供じゃないけど、中身はまだ子供なんだな、私は) 澪(あと1年で高校卒業だっていうのに) 澪(いつも誰かに頼ってばかりだ 自立なんてできるんだろうか) ヨタヨタ カッチャン 澪(明日は、学校か)ボスッ 澪(律と 私は律と会って、普通に接することができるんだろうか)ゴロン 澪(普通の女の子らしく、友達の幸せを祝ってあげる事はできるんだろうか) 澪(絶対無理だ…) 澪(でも明日休んだらみんなにまた迷惑をかけちゃうんだよな) 澪(流石に明日は休めない) 澪(決心しろ、私!おめでとう、律!) ウトウト 澪(何時までも── 子供じゃいられないんだ──) 澪「…」スー スー … チチチチッ チュンチュン 澪(朝か 学校行かなきゃな) カッチャン タッタッタッタッタッタッタ 澪「おはよう」 澪パパ「おはよう」 澪ママ「あらおはよう もう具合大丈夫なの?」 澪「うん、もう大丈夫」 澪パパ「無理はしないようにな」 澪パパ「お、もうこんな時間か いってきます」 澪「いってらっしゃい」 澪ママ「いってらっしゃい、あなた」 ガッチャン 澪「ふう、おいしい」パクパク ゴックン 澪「さて、私も行く準備しなきゃな」スッ 澪ママ「くれぐれも無理しすぎないようにね」 澪「うん」 タッタ 澪(歯磨きして) 澪(髪を直して、と)サラサラッ タッタッタッタッタッタッタ カッチャン 澪「忘れ物はないな、うん」ガサゴソ 澪(今日は、逃げずに律を迎えに行くぞ!) カッチャン タッタッタッタッタッタッタ 澪「それじゃいってきます」 澪ママ「いってらっしゃい 気をつけてね」 ガッチャン 7
https://w.atwiki.jp/25438/pages/2552.html
紬「酔っぱら唯ちゃん」 菫「わたしとお姉ちゃん」 菫「私とお姉ちゃんの日々」 紬「かくれんぼ」 ムギ「失われた時を求めて」 聡「初恋」 純「放課後の憂鬱」 澪「7日後の夜、または40夜の1夜目」 憂「証言者たち」 唯「ぷるしかー!」澪「Плушка?」 唯「わたしはギー太に恋してる!」 「名前を呼ぶ」 唯「澪ちゃんそれ変だよ」 菫「奥田四重奏」 紬「いつまでもそのテンポで」 唯「教師になっても」 和「前しか見えないのね、唯は」唯「うん」 紬「とりこ」 唯「みんなでえっちな小説を書こうよ!」 澪「無自覚ヒーロー」 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その9 その10 その11 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/6081.html
ゾロゾロ ピタッ 律「さて、到着ー!」 唯「アイアイサー!」 梓「早くインターホン押しましょうよ」 律「そう急かすでない!」ポチッ ピンポーン 澪ママ「はい」 律「あ、田井中ですけどー お見舞いに来ましたー」 澪ママ「あらーごめんなさいね ちょうど今病院行ってて」 澪ママ「あがって待ってる?」 律「あ、今人数いて邪魔になっちゃうんで」 澪ママ「そう?じゃあ明日は行くように言っておくわね」 律「おねがいしまーす それじゃ」 プツッ 唯「りっちゃん、どうだった?」 律「今澪病院行ってていないってさー 私1人じゃないから邪魔になるんであがるのは断っといた」 梓「そうですか… それじゃ仕方ないですね」 唯「じゃあさっきの話の続きを!」 律「だーかーらっ さっき話した以上でもそれ以下でもねーって」 梓「なんか先輩イマイチテンション低くないですか?」 律「はあ?」 梓「初めての彼氏、そして放課後デート!それなのにやけに淡々としてるというか」 律「んな事ねーよ」 梓「あやしいです!」 律「いいからさっさと帰るぞ!」 ゾロゾロ アオーン!オン!オン!オン! … トボトボ 澪(あーあ 思ってたよりも遅くなっちゃったな…) 澪(木曜で平日なのにあんなに混んでるなんて) 澪(うう、寒い!まだ3月だもんな 年寄りが風邪ひくのも無理ないか) 澪(でもあんだけ待って貰った薬が頭痛止めじゃ損した気分だ…) 澪(薬局にでも寄ってバファ○ン買えばよかった) ガチャ 澪「ただいまー」 澪ママ「おかえりなさい」 澪ママ「そういえば律ちゃんとお友達がお見舞いに来てくれたのよ」 澪ママ「大人数だからってあがらずに帰っちゃったけど あとでお礼言っときなさい」 澪「うん 悪いことしちゃったな」 澪ママ「ご飯はどうする?」 澪「ご飯はいいや 明日に備えて寝ちゃう」 澪ママ「わかったわ」 タッタッタッタッタッタッタ カッチャン 澪「携帯はっと」ゴソゴソ パタッ 澪「そういえば病院行くからって電源切ってたんだっけ」ポチッ 澪「さて、と みんなにメールを」 ヴーン ヴーン ヴーン 澪「わっ 電源切ってたからセンターに溜まってたのか」 唯『澪ちゃんはやく元気になってねー!!』 梓『とても心配してます またはやく一緒に練習したいです!』 紬『澪ちゃん大丈夫?私にしてあげられる事はとても少ないけど… 何でも相談してね』 澪「唯… 梓… ムギ…」 律『お前がいないと調子狂うんだよ!だから明日は来いよ!絶対だぞ!!』 澪「りつぅ」ポロポロ 澪「グスッ みんなありがとう」 ピッピッッピッピッ 澪『ありがとな、唯 元気出たよ』 澪『迷惑かけてごめんな梓 明日は練習しよう』 澪『そんなに気負わないでくれ ムギにはすごく助けられてるからさ』 澪『ホントお前は私がいないとダメだな!明日は行けそうだよ』 澪「よし、と じゃあ明日に備えて寝よう」パチッ zzz zzz チュンチュンッ 澪「いってきます」 澪ママ「いってらっしゃい 気をつけてね」 ガッチャン 澪(やっぱり律に会うのはちょっと気まずいな…)スタスタ 澪(で、でも 律に会えない事自体の方がもっとつらい!)スタスタ 律「お!みーっお!おっはー!」タタッ 澪「!!」ドキッ 澪「お、おっす」 律「もう具合は大丈夫なのかー?」 澪「ああ、昨日病院で薬貰ってきたからな」 澪「あとさ、見舞いありがとな ちょうど病院行っててごめん」 律「きにすんなってー!私達けいおん部の友情は最強だぜー!!」ビシイッ 澪「朝からテンシュン高いな」ハハハ 律「んー」ジッ 澪「なっ、なんだよ」ヒキッ 律「いや、ここ最近元気なかったけどまだ本調子じゃないみたいだからさ」 律「まだいつもの澪じゃないなーって」 澪「そっ、そうか?」ドキッ 澪(やっぱりまだ心のつっかえが取れてないんだよな…) 澪(それに私が律にしてきた事への答えはでてないんだし…) 澪(律はこうやって明るく振る舞ってくれるし私といてくれる) 澪(でも本当は嫌なんじゃないのか?こんなすぐ暴力振るう女なんて) 澪(私は今回だって、律やムギ、みんなの好意に甘えてた) 澪(結局、何一つとして成長してないんだ…) 澪(あああ!どんどんネガティブな方向に考えちゃう!) 澪(律たす…け…)ハッ 澪「…」テクテク 律「…」ジローッ 律(なーんか暗いんだよなー) 律(ちっくしょー 私も澪やムギみたいに気の利く女だったらー) … ガラガラッ 紬「あ!澪ちゃん、りっちゃん!おはよう」 澪「心配かけたな、おはよう」 律「おっす!」 澪「唯は…」キョロキョロ 澪「やっぱまだ来てないか」ハハ 律「最近ギリギリばっかだもんな」ヒヒ 紬(よかった~ 澪ちゃん、元気になったみたい!)ホッ キーンコーンカーンコーン ドタドタドタドタ!ガラガラッ! 唯「セーッフ!!」ズザー 唯「あ!澪ちゃん!おはよー!」 律「もはやお約束だな…」 唯「澪ちゃん元気になったんだね!」 澪「心配かけて悪かったな、もう大丈夫だ」 唯「よかった~!全員揃ってこそ私達けいおん部だもんね!」 澪「ああ!」 キーンコーンカーンコーン 先生「これで授業は終わりです」 起立!礼!着席! ガラガラッ ピシャ 唯「今日も疲れた~!やっと放課後だよ~」ノビーッ 律「爆睡野郎が何を言うかっ!」ビシッ 唯「あいたー!」ドタッ 澪「昨日は休んじゃったからな 今日はがんばるぞ!」 紬「おー!」 ジャジャ、ジャジャ、ジャーン! 唯「うぃ~ 疲れた~」ドサッ 律「お疲れー(今回は月曜程じゃないけどけっこういい感じだな)」フウッ 紬「みんなお疲れ様~(澪ちゃん、立ち直れたみたいね!)」ニコッ 梓「合ってましたし復調してきましたね!」ビシッ 澪「休み明けだからいい運動になるな(数日前より気分楽になったな)」フキフキ ガチャン 澪「ただいま」 パタパタ 澪ママ「おかえりなさい」 澪ママ「あ、そうそう!友達から映画のチケット貰ったのよ~」スッ 澪「へえ 何時の?」 澪ママ「明日なんだけど… 昨日のお礼も兼ねてりっちゃん誘ってきたら?」 澪ママ「枚数2枚しかないからお友達全員の分はないけれど」 澪「いいよ、ママがパパと行ってきたら?」 澪ママ「それが私もパパも用事が入っちゃって」 澪「まあ明日は部活もないし…(どうしよう)」 澪ママ「気にせずいってらっしゃい」ススッ 澪「えっと、じゃあ貰っとく ありがとうママ」 澪ママ「いえいえ そろそろ夕飯だからね」パタパタ 澪「うん」 タッタッタッタッタッタッタ カッチャン 澪「ふうっ」ボスッ 澪(映画のペアチケットか) 澪(明日っていきなりすぎないか) 澪(まあせっかくママから貰ったんだし誘ってみるか) 澪「よいしょっと」パカッ ピッピッピッピッ プルルルルル プルルルルル … ガッチャン 律「今帰ったぞー」 ドタドタ 律ママ「馬鹿やってんじゃないの!」 律ママ「そういえば澪ちゃんどうだった?昨日休んだんでしょ?」 律「あー大丈夫 まだ本調子じゃないみたいだけど普通に元気だった」 律ママ「そう、よかったわ 晩御飯までもうちょっと待っててね」パタパタ 律「あいよっ」 テッテッテッテッテッテッテ カッチャン 律「あーづかれだー」 律「明日はいよいよ土曜日か…」 律「(明日の準備しなきゃな)よっと!」 ヴーン ヴーン ヴーン 律「ん 電話か」パシッ ピッ 律「もしもーし」 男「あ、男だけど」 律「お、おう」 男「明日はいよいよ映画ですね!楽しみで電話してしまいましたよ!」アハハ 律「ハハハ そうだな、明日は映画だ」 男「で、集合時間なんですけど、電車が11:47発なので11:40でいいですよね」 律「いいんじゃない じゃあその時間に駅の噴水前って事で」 男「はい!じゃあ楽しみにしてます」 律「おうよ じゃあ、また明日な」 男「それでは!」 ピッ コトン 律ママ「ごはんよー」 律「今行くー」 ガッチャン!テッテッテッテッテッテッテ … プルルルルル プルルルルル 澪「なかなか繋がらないな」 プルルルルル プルルルルル 澪「うーん」 ガチャッ 澪「おっ!律、わた」 オカケニナッタバンゴウハ、ゲンザイツウワチュウデス 澪「って通話中かい!」 ピッ ゴトン 澪ママ「みおー、ご飯できたわよー」 澪「はーい」 ガッチャン タッタッタッタッタッタッタ … 律「ふ~食った食った」ゲフッ 聡「ねえちゃん行儀わりー 彼氏できて女らしくなると思ったのに」 律「うっ、うるせーぞぉ!わたしゃ既に十分女らしいっつーの!」 聡「へへーんだ」 律「ったく!まあいい、ごちそうさまでした!」 律ママ「はいはい 明日遊びに行くなら勉強しときなさいよ」 律「へーい」 テッテッテッテッテッテッテ ガッチャン 律「ん?」 ピカピカッ ピカピカッ 律「携帯に着信か 男か?」 パカッ 律「み、澪!?何だろ?かけなおすかー」 ピッ プルルルルル プルルルルル … 澪「ごちそうさまー」 澪ママ「はい そういえばりっちゃん誘ったの?」カチャカチャ 澪「いや電話通話中だったからさ あとでかけなおすつもり」 澪ママ「そう ただ明日いきなりだからねえ… りっちゃんも用事入ってるかもね」ジャー 澪「だなー まあその時は仕方ないから別の誰か誘って行くよ」 澪「じゃっ、明日家空ける分勉強してくる」 澪ママ「がんばってね」 タッタッタッタッタッタッタ ガッチャン 澪「さて、60Pまで進めちゃうか」 ヴーン ヴーン ヴーン 澪「ん、電話だ」 パッ パカッ 澪「律か!かけなおしてきたんだな(予定空いてるのかな)」ドキッ ピッ 澪「もしもし」 プルルルルル プルルルルル ガチャッ 律「お!澪、どったの?」 澪「かけなおしてくれたのか」 律「まーな さっきはごめんごめん で、どったの?」 澪「それがさ、明日の事なんだけど」 律「!!」ドキッ 澪「ん?どうかしたか?」 律「いや、別にー」 澪「明日さ、予定空いてないかな?」 律「明日かー…」 澪「何か用事入ってるのか?なら無理強いはしないけど…(やっぱダメだったか?)」 律(うーん 言っとくべきかなあ… でも後々の事考えると…な) 律「わりっ!ちょっとした野暮用があってさ!明日は無理なんだ」 澪「そ、そうか」ズーン 律「ごめんって 明後日なら大丈夫だけど」アセッ 澪「いや、そこまでしなくてもいいさ 明日なんていきなりだもんな」 澪「無理言って悪かったよ」 律「そんな事ないって!私こそごめんなー」 澪「急に誘ったのは私の方だからさ 用件はそれだけ」 律「そっか じゃあまた月曜な!」 澪「うん、じゃあな」 ピッ 澪「はー やっぱダメだったか」 澪「仕方ない、他の人を誘おう!」 ピッピッ 澪「あ、唯?明日予定空いてないかな?」 唯「ごめーん!明日は久しぶりにお母さんとお父さんが帰ってくるから無理なんだよぉ」 澪「そ、そうか 残念だけど次の機会によろしく」 ピッ 澪「次は梓っ」 ピッピッ 澪「あ、梓?明日の予定空いてたりしない?」 梓「すいません先輩、明日明後日は家族で出かける予定がありまして…」 澪「そ、そうか… いきなりごめんな また今度」 ピッ 澪「うう」 5
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/379.html
対象スレ 民主党ですが連立が纏まりません キーワード:シル子 730 名前: 【army 2649】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/09/09(水) 01 59 53 神 ID ??? 718 ケイレイたん をー サークルの方でしたか。それはお疲れ様でした。人間誰しも趣味が関わると、人が変わりますからねえ。 というわけで、8Rの連隊長のイメージですが、電波を受信しました。 北斗の拳の「金色のファルコ」で、頭の両脇に牛の角が生えている、という感じで。 ちなみに、当然見上げるような大男で身長比狂ってね? みたいなむきむきガチムチマッチョで、エデの父親の忠臣の一人 だった、という感じで。でも、りっちゃんの古くからの知り合いという(w つまり8Rの兵隊も原哲夫氏ばりのガチムチマッチョ ということで(w さすがに魔族はほとんどいないでしょうが。 シル子 739 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 03 12 ID ??? 730 シル子 連隊従士長は、ウィグル獄長ですね、わかりますw 副官でもトキとか、レイじゃないと駄目、とwww アインツブルグ部隊が、ドルクス軍曹みたいな物静かなベテランだとしたら、 8Rは、ボリュームある自負ですねw 746 名前: 【army 2649】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 06 24 神 ID ??? 739 ケイレイたん シル子 うん(w でも一応学校の教官達なのよ? 士官も下士官も(w こんなのにしごかれるんだから、 そりゃ帝國軍の歩兵は強いわけです(w で、こういうのが指揮していたんですから、そりゃオークも 怖かったわけです(www 750 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 07 53 ID ??? 746 シル子 騎士XX、鑓が重いですか? って聞くムキムキガチムチの従士ですか>< そりゃー必死で鍛えますよwww 760 名前: 【army 2649】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 12 10 神 ID ??? 750 ケイレイたん シル子 うん、そう。しかも北斗の拳のあの悪役顔で影までついた顔で(w 主観的には生徒から見ると、身長二倍で体重10倍ありそうなガチムチマッチョが(www 766 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 14 19 ID ??? 760 シル子 もちろん、斧とか持ってるわけですよねw もちろん、正規の装備のはずなのに、なぜか非常に危なく感じるwww ラオウのかぶっている兜みたいなのをかぶっている訳ですが 角はガチ、とw 776 名前: 【army 2649】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 19 09 神 ID ??? 766 ケイレイたん シル子 http //www.nicovideo.jp/watch/sm8025785 うん(w ていうか、例の斧が、手斧にしか見えない、という(w 784 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 21 08 ID ??? 778 シル子 でも、その連中に囲まれて、あの笑みを見せながら普通に打ち合わせをし、 どうみても傅かれているようにしか見えないシル子も見えるのですが、どうしましょうw ていうか嫌な夏戦争www 788 名前: 【army 2649】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 24 06 神 ID ??? 784 ケイレイたん シル子 いや、それは正しいシル子の姿じゃないですか?(w 問題は、ルキ子の神経がいつまでもつか、ですが(w 男性恐怖症の彼女には、北斗の拳軍団に囲まれるというのは、かなりきつい体験かと思うわけで。 http //www.nicovideo.jp/watch/sm7830148 というと、これくらい格好良い夏戦争の方がよい、と?(w 794 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 28 58 ID ??? 788 シル子 ああ、なんという目から鼻へ抜けるwww 別部隊だから、大丈夫、と自分に言い聞かせているのに、 なぜか好かれてガチムチが寄って来るんですねw 旅団が陣地構築していると、7R、8Rが前に、 馬がいて、補給所要や水の所要が多い13Rは後方連絡線の近くにいるんでしょうが、 後方連絡線には8Rも平等に用事があるからw デジモン・キングカズマwww っていうか、敵のほうが進化してwww 803 名前: 【army 2650】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 32 02 神 ID ??? 794 ケイレイたん シル子 うん(w しかもトイトブルグの英雄ときたもんだ(w ルキ子の主観では、身長5mくらいに 見えても仕方が無いと思うの(w http //www.nicovideo.jp/watch/sm7853594 というわけで、やっぱりキングカズマは格好よいわ。 808 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 35 24 ID ??? 803 シル子 お嬢さん、と呼ばれてw ぞわわわわわわ、って全身粟立ったり、脂汗だらだらかいたりwww ひーって、逃げて帰ってきたら、 あとになって、もっとでかくて、もっと悪党面の従士長が、 「うちの連中がなにやら粗相をしたようで」ってwww そうそう、 後々、陣内家化したレオニダス家の誰かに、マル子は 「トイトブルグの英雄か」って言われてびっくりするんだろうなーと思っていたのです。 814 名前: 【army 2650】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 38 04 神 ID ??? 808 ケイレイたん シル子 うん(w 個人的にはものっそいほのぼのしちゃったんですけれど(w ルキ子かわいいよかわいいよルキ子(www で、マル子も、そう言われて「え、誰が?」と、聞き返すんでしょうねい。 822 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 42 20 ID ??? 814 シル子 逃げる様子は、ゆうきまさみ的野明で一つwww で、旅団レベルの戦術では、13Rの開拓した進路を、どんな風に利用するかってことになってくるので、 たぶん、13R先導の直後に、8R部隊が流し込まれる、みたいなことになっていて、 ものすごい殺気だったガチムチが、すごい殺気で行進してきて、 逃げる、とwむしろ逃げる、とw で、エロ狼は、13Rと8Rは相性がいいなあ、ってw 7Rは自ら果敢に動くので、そういう運用が標準になってww で、マル子は、おれ?って 世間の評価は変わったなあって>< キングキングキングカズマ 837 名前: 【army 2651】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 49 52 神 ID ??? 822 ケイレイたん シル子 うん(w 何気に皆顔つきとか変わっていて、西方ののんびりした地方出身の13Rからすると、同じ人間かよ! みたいな形相で突っ込んできて、どうみても敵より味方の方が怖いです、本当にありがとうございました。状態で、 逆に8Rに押し出される形で突進する羽目になって(www というわけで、マル子も、自分が自分で思っているのと全然違う評価が外で出来上がっていって、ああ、これが ルキ子が感じている違和感なんだなー とか、しみじみしてみたりして。うん、ちょっとほのぼの(w でも、ミスター・ブシドーにぼこぼこにされた自分、というのがあって、やっぱり英雄と言われてもなー みたいな。 851 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 02 56 00 ID ??? 837 シル子 で、夜営なんかも、13Rを8Rが防護する形になってるんですけどw 怖くてトイレに行けない、とw 焚き火が許可されていたりすると、どうみても人間を裁いて直火であぶって食ってるとしか思えない連中が 照り返しを受けて、なにやら楽しげにゲラゲラわらっていてwww マル子の評判はきっと、13Rの突進の先導をして、N機を屠ったらしいよー とか、M倍の敵に突っ込んだんだってー、 とか、確かにそういわれればそう言えないことも無いんだけど、 かなり違ってるだろう、みたいなw 彼としては、リスク計算して危なく無いようにやったつもりだからなー、ってw 褒められ所が違うんじゃないか、とw 862 名前: 【army 2651】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/09/09(水) 03 05 25 神 ID ??? 851 ケイレイたん シル子 うん、もうなんていうか、ルキ子がマル子に、怖いからトイレ一緒に行って、とか、言い出しかねないわけで(www というわけで、マル子のそこらへんの困惑って、戦後マレーの島田戦車隊長の自伝で書かれていたのと 似ているなあ、と。あの方もマレーの英雄として、内地で随分と英雄あつかいされて、困ったそうで。 自分としては、きちんと戦術的に判断しての行動であったものが、なんか物凄い大活躍したと報道されていて、 非常に困惑なさったそうで。 869 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 03 13 22 ID ??? 862 シル子 でも立ちションなんすよw>おトイレww うひ♪>島田大隊長 『前』のトイトブルグの英雄は、どちらか言えば、八甲田山の生き残りみたいでしたからねw むしろなぜ褒めそびやかされているのか判らなくて困っていてwww 今の時系列の13Rでは 「あの人らしいぜ」「うわ、本当におにゃーの子じゃないか」「あれで100機だってー」 って話になってるんだと思うのですw とゆーわけで、すいません、今日はお休みさせていただきます。 蟹様に「ガチムチが近くにいる森の闇で何してるんだお前ら!」な夢がありますように(謎w 抽出レス数:18
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3913.html
322 :ham ◆sneo5SWWRw:2016/05/17(火) 00 00 30 バーニング・フォックスNO.2 アレクサンドラ・シェルバネスク 出身:オストマルク 所属:カールスラント空軍第3戦闘航空団第1オストマルク独立飛行隊 修行開始時階級:中尉 誕生日:5月17日 使い魔:シェパード 固有魔法:「魔眼」(修行中に開花) 二つ名:フィールド・ウォッチャー 同室メンバー:アレクサンドラ・シェルバネスク(班長)、エディータ・ロスマン、ロザリー・ド・ラ・ポワプ 卒業記念品:脳の負担を抑える髪飾りと魔力蓄積機能を持つ首飾り 開戦前からウィッチとして飛行しており、オストマルク陥落後は、カールスラント空軍JG3に救出され、共にオラーシャ方面へ撤退。 その後もJG3所属のオストマルク人部隊として戦闘を続け、タイフーン作戦時には新設の第1オストマルク独立飛行隊に所属して戦闘に参加した。 しかし、地上ネウロイとの戦闘中に被弾、左目の視力を失うほどの負傷により、後送される。 そして、彼女が後方で療養中に、扶桑で新たな九曜の修業者募集が開始された。 この際、各国で新しくウィッチを派遣しようとしたが、オストマルクなど前回派遣できなかった国に優先権を求めた。 ガリア等保守派が反対した国は自業自得ではあるが、それ以外の派遣したくてもその余裕が無かった国では、今度こそ、と意気込む国もあり、 加えて、戦後の軍事バランス的にも一部の国に九曜弟子が集中するのは良くないという声もあった。 そのためカールスラント軍上層部は、オストマルク軍上層部と交渉し、現在はカールスラント空軍所属であるが、原隊はオストマルクのウィッチを派遣することとなった。 そして、これまでの戦闘の評価から、教官職としての活躍を期待して、後送されて前線から一時引いているアレクに参加が命じられた。 こうして彼女は、左眼が完全に回復していないながらも、療養中に中尉に昇進した後、扶桑に派遣され、修行を受けることとなった。 性格は、生真面目で頑固。 特に服装の乱れにはうるさい。 そのため、早くもバーニング・フォックスの副委員長になった。 うれしくない。 座学面を中心に勉強し、副委員長としてのまとめ役となったことから、同室のロスマンと共に厳しくはあるが教育者として成長する。 また、撤退戦中に陸上ストライカーを運用した経験もあり、そちらの運用でも腕を伸ばした。 修行中には、九曜の手により左目の治療を受けた。 負傷と共に負った傷は、自らの戒めからそのままに、と九曜に願い、そのままとなった。 そして、視力が徐々に回復すると共に、新たに固有魔法として魔眼を習得した。 彼女が習得した魔眼は、主に透視系且つ暗視系で、雲海の中や夜間でも敵を視認することが出来た。 だが、それ以上に凄いのはゴーグルを付ける状態である。 ゴーグルがヘッドアップディスプレイ代わりになり、 自身の飛行速度や飛行高度、 飛行している方角や上下角を表すピッチスケール、 目標との距離や目標情報、 銃器とストライカーの残弾やスロットル等の各種情報、 後方警戒等の緊急情報など、あらゆる情報がゴーグルのガラス面に表示されることで、 常に目標に視線を向けたままでも全ての情報を得ることが可能であった。 早い話がエースコ〇バットのゲーム世界の状態となった。 一方で、能力による情報量の多さから来る脳への負担や魔力の消費が大きいため、 非戦闘時や敵の数が少ない通常の戦闘時は、魔眼殺しの眼鏡をかけ、ゴーグルを下げた状態で、能力にリミッターをかけ、数が多い激戦時にはリミッターを外して使用している。 当人は機動性よりも火力を重視する傾向にあり、多少重くても相手を確実に撃破出来る20mm機関砲を好んで使用している。 このため、これらの戦闘情報を瞬時に知る事は、必然的に劣ってしまう機動性を補うには充分であった。 元ネタもあってか、委員長のマリアンと共に悪戯娘のカンタクジノの天敵となる。 逃げたカンタクジノを捕まえるために、魔眼を駆使して位置を把握し、追いかけていたため、必然的に魔眼の訓練になったとかなんとか。 卒業に際し、九曜から、脳の負担を抑える髪飾りと魔力蓄積機能を持つ首飾りを授与された。
https://w.atwiki.jp/mhwyumi/pages/67.html
通常矢強化と剛射強化どっちの方が強い?→両方強くない 説明 スキルレベル ボウガンの通常弾または弓の通常矢の攻撃力が上がる Lv1 通常弾、通常矢の威力UP Lv2 通常弾、通常矢の威力UP ※無印→IBで下記に変更 スキルLv2が追加 効果詳細・解説 Lv1で物理1.1倍 Lv2で物理1.2倍 通常矢、カズヤ、剛射を使い分けて戦う今作は シリーズ過去作よりも恩恵が分散するものの それでも装飾品1個で1.1倍の火力増加は魅力 剛射強化などとの併用も特化型もロマンがある 倍率の掛かり方が歴代シリーズと異なっており 今の1.1倍は過去の1.1倍より少し評価が下がる 詳しくはダメージ計算式の項を参照 (爪護符薬猫飯なし元の攻撃力にしか掛からない) このスキル、過去作までは集中に次ぐ定番スキルで 無属性弓が幅を利かせていた遠因の一つでもあった MHWはモーション値、溜め倍率、距離補正、瓶等 物理関係の数値が諸々低くなってる要因が重なり 属性値と手数で攻めた方が火力が出る現状で ぶっちゃけ他の火力スキルに株を奪われています 属性ダメージを優先すべきだとか… 属性会心の為に会心率増やすのも良いねだとか… 破格のLv1で1.1倍だから雑魚スキルではないよ でも神格化するような奴は表示ダメージ見てみよう 歴史 MHWより前 集中に次ぐ定番スキル 元祖選民wiki「通常弾・連射矢UP」を参照 MHW無印(下位~上位) 3スロットが1個余ったら入れる価値はあった ただしその余裕がないことが多い 物理値低い弓使う場合は乗算は都合が悪く 攻撃などの加算スキルの方が強いことも… MHW IB(マスター)~アップデート前 前作と同じ扱い 装備インフレで採用の余裕ができると思いきや 弱点特効(と赤い発煙筒)の実質弱体で 超会心を積むどころか スキル枠をいっぱい食う見切りを採用せざるを得ず余裕がない 属性・物理共に火力を上げるなら会心率は欲しい…!! というかそもそもLv3スロがねぇ! MHW IB(マスター)~アップデート後 Lv4スロと5%の会心付きで武器倍率も高い覚醒武器 超会心付きの装備で防具の総合性能も高い龍脈覚醒 トップの属性値に会心撃が付いたうえでオマケの会心率までついてる皇金武器 の登場から武器によっては会心撃+会心100%+属性強化Lv6すら難しかった環境から一変 Lv3超会心が当たり前に乗る超スキルインフレ時代に 弓でも人によって好みスタミナ回復強化や耳栓辺りを外せるなら Lv3をはめられるスロを一つや二つは開けられるはず 場合によっちゃというか少なからずLv4スロにはめることになり損な感じもするが 武器倍率が低めの皇金武器であっても通常のLv4溜め+剛射の組み合わせの立ち回りなら Lv1通常+Lv1散弾>逆恨みLv4ぐらいの強さはある 一通りスキルを積んだ後の詰みとしては有用になった 防具 頭 胴 腕 腰 脚 黒ディア αβ ※上位装備のみ ※赤色はLv2 護石 通常弾の護石(護石Lv1まで) 装飾品 強弾珠【3】(レア度7) 武器倍率*モーション値*距離補正*弾強化*肉質=ダメージ 爆破瓶付けて無属性化したジャナフ弓(武器倍率200)で 弾強化無しの206*8/100*1.25*1*0.8=11.5が12になるのに対して 209*8/100*1.25*1.1*0.8=16.55が16になっちゃうので単純に1.1倍ではない可能性 -- (名無しさん) 2018-03-07 16 02 39 1.1倍ではあるけど掛かり方が違うっぽいね。まぁでも速攻で書き換えるより1日ぐらい様子を見るよ -- (名無しさん) 2018-03-07 20 03 17 1.1弱としても珠一個の効果としては破格だろ 神格化するほどのもんではないが他に株奪われるわないわ -- (名無しさん) 2018-03-20 15 34 58 属性弓なら大体1.06倍くらいが目安、とはいえ属性強化LV3で1.1倍近くだから・・・ -- (名無しさん) 2018-04-05 08 03 19 まだ弾強化信者滅んで無かったのか -- (名無しさん) 2018-06-16 03 39 12 弓でしか試してないけど、これ付けると会心時のダメージが付けてない時と比べて少なくなる・・・ -- (名無しさん) 2018-09-10 02 33 22 IBの属性値修正でこの辺使ったほうが火力でるようになるのかね -- (名無しさん) 2019-07-09 11 46 02 なんだかんだ一通り欲しいスキル付けた次に欲しくなるのはこれ なお強弾珠くん -- (名無しさん) 2019-08-22 19 45 14 むしろアイボンアプデでより人権失いそうな希ガス 属性の上限撤廃がモロに響くスキルだし 付けてる=地雷認定受けそう -- (名無しさん) 2019-08-26 07 15 45 これ付けてる弓使いの何割が属性ダメージには乗らないって知ってるんでしょうね -- (名無しさん) 2019-08-26 13 12 10 名前 コメント すべてのコメントを見る